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肝虫の退屈日誌 - 街歩きの達人2

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街歩きの達人2

  • 2009-03-03 (Tue) 21:45
  • まち


ギャラリー&カフェMAPのVOL.2できました。
今回もまた原稿書かせていただきました。
せっかくなんで掲載しておきます。
まちで見かけたら是非手に取ってみてください。

「街歩きの達人〜ミナミ編」

僕は喫茶店が多いまちが好きです。
なぜならそこに物語があるから。
画一的なチェーン店ではなく、
マスターの作品とも言えるべき個人店。
こういったお店は、「まち」という全体の「文脈」の中から
「喫茶店」という「単語」だけを抜き出したときに、
そこから物語がこぼれ落ちない。
むしろ、全体の文脈の中にいたときよりも
様々な物語が溢れてくる。
そういう喫茶店を見つけると、僕は嬉しくなるのです。

大阪でミナミと呼ばれる、難波・道頓堀エリアには
たくさんの喫茶店があります。
それも物語のある喫茶店が多い。
個人的には道頓堀より南、御堂筋より東側のエリアが特にオススメです。
例えば有名なところでは丸福珈琲店。
そして、アラビヤ珈琲店。
特にアラビヤ珈琲店はこのあたりの喫茶店では一番のお気に入りで、
朝にここの1階のテーブルで
湯気と珈琲の香りと眠気が混じる空気の中、
メイプルシロップのかかったフレンチトーストを口にしながら
コーヒーをひとくち。
その瞬間、溢れ出す物語。
恋愛。
仕事。
生活。
物語が溢れ出てくるのは、きっとそこの場所に物語があるから。
他にも難波グランド花月の近くにある「喫茶ロア」や
商店街の中にある「純喫茶アメリカン」などもオススメですが、
ぜひ紹介しておきたいのが、「珈琲スモール」。
たぶん、日本で一番小さい喫茶店ではないでしょうか。
わずか4畳程度のスペースに小学生くらいのサイズの机とイス。
そしてカウンター。
ここのマダム(?)が小柄な方で、全てがマダム基準になっています。
派手ではないけれど、
等身大の日常の物語がこのお店の中には溢れています。

僕自身、いろんなまちへ出かけては、きょろきょろしてしまいます。
そのまちの物語を探してしまうのです。
物語がまったくない「チェーンまち」ではそうはなりません。
珈琲が好き、ということもあって
喫茶店を通じて物語が入ってくるのですが、
別にきっかけは喫茶店でなくともかまわないのです。
そのまちに物語を感じることができる余白があれば、
どんなところからも物語は溢れてくるのです。

似たようなところとしては、天王寺、阿倍野エリアもそう。
まちに物語が溢れている。
物語のつまった喫茶店も多い。
喫茶店愛好家には有名な阿倍野筋の「田園」をはじめ、
「おかげ横丁」という全く人目につかないところで
おばあちゃんと猫が経営している「力雀」なんかも、
なにもしなくても、ただそこにいるだけで満たされるのです。


ちなみに前回はこんなんでした。
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