Nucleus とはコンテンツマネジメントシステム(Contents Management System : 略してCMS)ツールです。PHPで書かれており、blogサイト運営に強力に役立ちます。主な特徴は以下の通りです:
Nucleusのインストールには以下の環境が必要です: (不明な点はサーバ管理者にお尋ね下さい)
Nucleus はサイト構築にあたって痒いところに手が届くように設計されています。HTMLに関する知識が全くなく、簡単にblogサイトを持ちたい人は インストール不要のホスティング型のblogサービス(Yahoo! JAPANの該当カテゴリ参照)を利用した方が良いかもしれません。
Nucleus: PHP/MySQL Weblog CMS (http://nucleuscms.org/)
Copyright (C) 2002-2007 The Nucleus Group
このプログラムはフリーウェアです。フリーソフトウェア財団(the Free Software Foundation)が公表したGNU一般公共使用許諾(GNU General Public License)の「バージョン2」或いはそれ以降の各バージョンの中からいずれかを選択し、そのバージョンが定める条項に従ったうえで、本プログラムの再配布・改変を認めています。
このプログラムがご自身の使用目的に合ったものであれば幸いです。しかしながら 、商品性および特定目的に対する適合性に関する黙示的な保証を含み、いかなる保証もいたしません。詳細につきましてはGNU 一般公有使用許諾書をお読みください。
このプログラムと併せてGNU General Public Licenseのコピーをお受け取りのはずかと思いますが、受取られていない方は「Free Software Foundation, Inc., 59 Temple Place - Suite 330, Boston, MA 02111-1307, USA」までその旨をお知らせ下さい。
このソフトウェアを所有することは、これらの条件に同意することを意味します。これらの条件に同意されない方は、所持するこのソフトウェアのコピーを削除してください。
ほんの数ステップでインストールは完了します。手順は以下の通り:
ダウンロードしたパッケージファイルを解凍します。生成されるディレクトリ構成は以下のようになっているかをご確認下さい。(*はディレクトリ以下にファイルがある事を意味します)
/* (サイト表示用メインファイル) /nucleus/* (サイト管理用ファイル) /nucleus/javascript/* (javascripts スクリプト) /nucleus/libs/* (Nucleus のコアライブラリ) /nucleus/language/* (言語ファイル) /nucleus/plugins/* (プラグインファイル) /nucleus/xmlrpc/* (XML-RPC インターフェイス用ファイル) /nucleus/documentation/* (説明書) /nucleus/styles/* (管理エリア専用cssファイル) /nucleus/forms/* (入力フォーム部品ファイル) /extra/* (fancy URL用ファイルなど特殊なファイル) /skins/* (スキンファイル [読込み時にも使用]) /media/* (添付ファイル [インストール時は空])
FTPソフトを使ってサーバに全部のファイルを転送します。拡張子が.phpのファイルは必ずASCIIモードで転送してください。モードを間違えると動作しません。
ブラウザを開いてサーバに転送したinstall.phpにアクセスします。URLは下記のようになります。(www.yoursite.com と yourpathの部分は読み替えてください)
http://www.yoursite.com/yourpath/install.php
表示されたページに必要入力事項を入力します。あらかじめ自動検知して入力済の部分がありますが確認をお願いします。送信後に次に行う手順が表示されますのでそれに従って作業してください。(最後にいくつかのファイルを手動でサーバから削除する作業が必要ですのでお忘れなく。)
インストールが完了したらすぐにトップページにアクセスすることができます。インストール完了画面の一番下にリンクが自動表示されていますのでジャンプして確認してみてください。
NucleusはphpスクリプトからmySQLデータベースにアクセスしますので、phpスクリプト内にmySQLパスワードを書き込んでおく必要があります。 複数ユーザーで使用するサーバの場合は100%安全ではないことをご了解下さい。また、ログイン名とログインパスワードを盗まれる可能性もあることもお知りおきください。phpスクリプトに重要な情報を埋め込んで使用する事の是非について調べたい方は詳しい方におたずね下さい。
この危険性はデータベースを使用するすべてのphpスクリプトに共通する問題です。通常はユーザー側で解決できる問題ではありません。100%安全ではないと言うことを念頭に置いておいて下さい。
Nucleus ではログイン情報の保持にクッキーを使用しています。クッキーが盗まれ誰かにログインされる危険性があります。 クッキーを覗いただけではパスワードは推測できません (実際にはパスワードは暗号化して格納しています) が、残念ながら、盗んだクッキーを利用してログインユーザーを偽装することが技術的に可能ではあります。
添付ファイルを使用する際はメディアディレクトリのパーミッションを777にする必要があります。777にするという事は、そのサーバ上にいる誰もがそのディレクトリを操作できる権限を持つという事です。しかしながら、オンラインでPHPスクリプトからファイルをアップロードするためにはこの設定は必須です。代替案はありません。
ほかのweblogツールとは異なり、Nucleusではあらゆる表示ページをサーバ上に保存しません。アクセスがあったURLを元にデータを呼出しその都度ページを生成して表示するという方法を採っています(動的ページ生成)。
この仕組みが原因でトラブルが起きる事はまずありません。1秒あたりものすごい数のアクセスのある大規模なサイトであれば動作に問題があるかもしれませんが、今のところはよくわかっていません。そこそこ大きなサイトで、1つのNucleusで30以上のblogを運用しているサイトでも特に問題点はないという報告を受けていることをご紹介しておきます。
Nucleus では、コメントの性質を考えて以下のルールを設けています:
これらのルールを変更したい場合はコアファイルの書き換えが必要となります。
XML-RPC とは、XMLを利用してデータを読み書きする規格です。難しく聞こえるかもしれませんが、このXML-RPCという規格を組み込んでいれば他のツールを使ってデータの読み書きが可能になるという事だけ覚えておいてください。
現在の所、Blogger API、metaWeblog APIとMovable Type APIの3つの規格を充足しています。この規格を使用した記事投稿ツールに興味のある方は、 WB Editor (Windows版:日本語対応) または Ecto (MacOS版:日本語対応不明) を使ってみてください。
このXML-RPC インターフェイスの呼出し方法につきましては、開発者向けドキュメントにて解説しています。 こちらからダウンロードするか、 オンラインでご覧下さい。
Nuleusについて良く聞かれる質問をFAQとしてまとめました。質問される前にご一読下さい。大概のケースでは解決できるのではないでしょうか。
Cannot send headers. Headers already sent...
config.php
の冒頭と末尾に空白(スペース)が入っている場合によく起こります。<? の前、あるいは ?>よりも後にスペースが挿入されていないかどうか確認してください。このスペースを削除するとエラーは解消されます。また、同様に言語ファイルやインストールしているプラグインのファイルについても同じ事が起きますので確認してみてください。
制限事項は以下の通りです:
これまでの開発の陰には以下の方々の協力があったことを忘れてはなりません。どうかご一読を。
Nucleusが今日に至るのも、また、このほかのたくさんの方々の支援に支えられているからです。御礼申し上げます。