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ナローワーク - May 2011

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May 2011

ファシリテーターの目線シリーズ終了しました



この2週間くらいの間に
3回実施した「ファシリテーターの目線シリーズ」
という講座が、先日無事に終了しました。
参加してくださった方、ありがとうございました〜

今回は会場を
淀川区の神崎川駅にある
Navel Cafeというカフェを利用させてもらいました。
畳の部屋に裸電球、という
いわゆる「講座っぽい」雰囲気とは
かなり遠い感じの場所でしたが、これがとてもよかった。

講師は毎度のごとく、
コミュニティ・ファシリテーション研究所のノリさん。

今回はノリさんの使っている
「場の捉え方」を1つずつ丁寧に聞いていこう、
ということで、
これまで普段の講座では「コミュニティリーダー」とか
「隠れファシリテーター」とかあるテーマを設定して、
そのテーマのような状況にいる人たちが使えるものの見方を
いくつかピックアップして、
それぞれ20〜30分で話していることが多いのですが、
今回はあえてその見方の1つずつを
それぞれ3時間じっくりかけて、というものだったので、
すごく落ちるところまでいけたように思います。

今回は、
「機能するファシリテーター(自覚・意図するもの・意図しないもの)」
「目に見えるもの・目に見えないもの(CR/NCR)」
「フィードバックの捉え方(アツい反応)」
とい3つのテーマを扱いました。

1回目は「そもそもファシリテーションって何?」
というところを丁寧に扱いました。
ざっくり説明すると、
ファシリテーションには、
プログラムを追いかける「コンテントファシリテーション」と
その場で突発的に起こることに対応する「プロセスファシリテーション」の
2つの種類があって、両方大事。
でも、コンテントの勉強は結構できるけど、
プロセスの捉え方の勉強は難しい。
ノリさんがファシリテーターとして関わるときは、
このプロセスを捉えることを重視しています。とのことでした。
そして、このシリーズの後の回は
この「プロセス」を感覚的にではなく、
言語的にがしっと捉えるための視点を1つずつ学んでいくことになります。


2回目は「コンセンサス」の話。
例えば会議の場なんかでも
「コンセンサスの取れている現実」と
「コンセンサスの取れていない現実」がある、と。
たとえば、「この会議の目的」とか「誰がそこにいるか」
というようなことは共有しやすいけど、
「今日はちょっと眠たい」とか
「やけに別のことが気になって集中できない」とか
個人の中で主観的に起こっていることは、
まぁ普通は共有されていませんよね。
そして、会議の中ではほぼ無視されますよね。
でもファシリテーションをするときは、
表面的なことだけでなく、
こういった「共有されていないもの」をどう扱うか、
というのが実は結構重要だ、という話でした。

僕はこの感覚をカウンセリングの時によく使うのですが、
「○○をやりたいんです」という
表面的に出ている言葉だけを聞いてエンパワーしていくと、
よからぬ方向にいってしまうことがよくあります。
なので、たいがいはその人の主観的な部分である
「共有されにくい」言葉をたくさん引き出していきます。
そうしているうちに、
「あ、原点はここか」という感じで、
「プールの底にタッチできた」
ような感じがするときがあります。
自分の言葉で言うと「その人の中に一緒に潜っていく」感じです。
そこからまた、水面にもどっていくようにすると
結構ブレずに、その先へ進めるように思います。
2回目はそんなお話。


そして3回目は「フィードバック」ということでした。
まず、プロセスをうまく扱っていくヒントは
今、目の前に起こっていることの中にある、
というのがノリさんのスタンスだそうです。
そこでその手がかりがどこにあるのか
というのを見つける大きなヒントとなるのが、
この「フィードバック」で、要は参加者(場)の反応です。
そして、この反応は自覚的に出された言葉だけでなく
無自覚にやってしまっている仕草なんかにもヒントがあるのだそう。
例えば会議とかだと、
話の内容に意識がいきすぎてしまいがちですが、
話してるときの声のトーンや、姿勢、雰囲気にも
色んな手がかりが埋もれているそうです。

2回目からの流れで例えて説明すると、
一緒に潜っていく前に、
氷の貼ったプールの上を歩きながら、
中に入る割れ目を探したり、
簡単に割る事のできそうな氷の薄くなっている部分を探していく、
そんな感じに似ているかなと思います。


文章で説明しようとすると
さらにややこしいなーと思いながら
この文章を書くのに随分時間がかかってしまいました。
もし興味を持った方は口頭で説明しますので、
気軽に声をかけてくださいね。


ちなみに今後の予定ですが
7月の末〜8月の頭にかけて
2、3回できればいいなと思って準備しています。

情報送って!
という方は、梅山までご一報くださいませ。
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和歌山合宿、終了しました



報告が遅くなりましたが、
ゴールデンウィークに開催した
対人援助職の方を対象にした
「「関係性」への取り組み方を深める合宿トレーニング」
無事に終了しました。

参加者は全部で8名。
若者就労支援のスタッフや、コンサルタント、医療関係者、
福祉関係の学生、アーティスト、教育関係の学生など
結構様々な立場ながら、
人と深く関わる事が求められるような仕事に就いている、
またはこれから就こうとしている、
そんな方ばかりでした。
年齢も20代前半〜60代まで。

今回の合宿のゴールは、
研修が終わった後、誰かと関わるときには
ぐっと視野が広がっている、ということでした。
漠然としたテーマですが、
例えば相談に来た人と対面した時に、
表面的に出て来る言葉だけにとらわれずに、
その表面的に出て来ている言葉の、
その根っこにあるものにアクセスできるようになったり、
またはそこに思いを馳せながら関わることができるようになることを
目指していました。
各分野でのそれぞれの専門的なスキルや知識はそれぞれ必要だと思いますが
その柱となる「在り方」みたいなものを
なるべく具体的に学んでもらおう、
というのが大きな趣旨でした。

今回はそのために、大きく2つのプログラムを実施しました。

ひとつは「フィードバック」「ダブルシグナル」「エッジ」の
3つの視点を学んで、
相手の言葉や反応で、これまで感覚的に捉えていたことを
言語的に捉えることができるようになることを目指しました。
視点を講義で学んだあとに、
オープンシートという、
公開カウンセリングとも言うべき内容のワークをしました。
2人が前でやりとりをして、
残りの人はそれを見ながら、
講師のノリさんから、「見方」の解説がどんどん入る、というもの。
これはすごくわかりやすかった。

もう1つは「自分の傾向性を知る」ということで
自分のクセや性格的なところの
強みと弱みを把握して、支援者としてどう活かすことができるか
そんなことをペアワークを中心に進めました。
意外と自分が気がついていなかったことに
気がつくことができたりして、
中にはかなり大きな気付きを得た方もいて
その現場を見ながら、なんだかこちらも大きな気付きをもらいました。

内容を紹介程度に書くとこんな感じですが、
実は「何をしたか」というコンテントの部分よりも
「そこで2日間、何が起こっていたか」というプロセスの部分が
とても刺激的な合宿でした。
ここは説明できない!すみません・・・
勿論、コンテントの部分も面白かったのですが、
プロセスがうまく場で取り扱われたので、
その相乗効果のすごさ、というのも実感できたように思います。
そのへんの話は「ファシリテーターの目線シリーズ」の日記
読んでいただけると、より意図がわかっていただけるかなと思います。

自分自身の気付きでいうと、
僕自身も自分の嫌な部分とかには目を背けがちですが、
こういう仕事をしていくなら
そことちゃんと向き合わないと、続けていけないな、と思いました。
例えば1つの例として、
特に相談を受けるなどの仕事が多いので、
相手の話を聴くときに
自分の中にある色んな「ものさし」で判断しながら聴いていくんですが
この「ものさし」がどんなものか自覚できていないと、
その「ものさし」が一般的なのか、唯一のものなのか、
そこがわからなくなる。
そうなると、「自分の価値観=社会一般的な価値観」という前提で
色んな考え方を押し付けてしまう。
少なくとも僕はそんな人にはなりたくないし、相談もしたくない。
そういう意味でも、自分の「ものさし」がどんなものか、
ちゃんと向き合っていくことが、
大前提として大事なんじゃないかと思います。
そして、向き合うのがとてもしんどいところがあったとしても
「今はまだ保留しておく」ことと「見なかったことにする」
という2つの態度にはかなり溝があるように思います。
自分にとっても、相手にとっても。
うまく言えないけど、まずは自分から。
そんなことを深く思った合宿でした。

このプログラムは、
アレンジして職場の職員研修としても実施しました。
その様子はこちらで。

1泊2日の研修でしたが、
もっとやりたいという雰囲気の中
無事に終了しました。

参加してくださった方、ありがとうございました。

また参加者の方から感想をいただいたら
随時ここに追記していきたいと思います。
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