絵本作家のたあつこ＝かおりさんを迎えての
「はじめての絵本づくり」終了しました。
最終的に８名の方が参加されました。

今回のテーマは「絵本体質になる」ということで
「アイディア・表現したいこと」があって、
それを絵本にするという進め方ではなく、
「先に手を動かしているうちに自分の表現したい何かが見える」
というスタンスで絵本作りを進めました。

余談ですが、
「自分がしていることによって自分が何を探していたのかが見つかる」
画家のパウル・クレーが言っていた言葉だそうです。
まさにそう、と思います。

というわけで今回のワークショップは３部構成。
まず第１部は何も考えずに気の向くままに、
ということで、用意してもらった色んな紙やらを
きったりちぎったりして紙に貼って行く、というもの。

こんな感じ。



結構みんな個性的で面白い。
そして意外とサクサク進む。

そしてお昼ご飯を挟んで第２部。
「好き好き絵本」ということで、
まずは簡単な製本の仕方のレクチャー。



そしてできた本に、
自分の好きなものをどんどん書き込んで行く。
僕は「好きな色」をテーマに、
色々ある画材や紙の中から惹かれるものを
書いたり、塗ったり、貼ったり。
他には「かわいいもの」や「熊」や「写真」など様々。

そしておやつの時間を挟んで
第３部は「みちみち絵本」づくり。
これは大きな紙に色んな線（道）を書いたあとに、
紙を８ページの冊子になるように折り畳んで
本にしたあとに、主人公を書いたりして
物語を載せていく、というもの。

ちなみにこれは僕の作品。



絵本なんて作ったこともなかったけど
意外とできてしまうもんです。

そして最後にちょっと挑戦、ということで
参加者の方からも提案があって
「みんなで作ろう」ということにもチャレンジ。

最後の「みちみち絵本」の道をたあつこさんが書いて、
その中の物語をみんなで作っていく、というもの。

それがこれ。



これを８つに折ったら冊子となります。
インプロのワークショップっぽくて面白かった。


今回の絵本作りは初めての試みでしたが
めちゃくちゃいいワークショップだったなぁと。
自分で言うのもなんなんですが。
とはいえ、たあつこさんの存在がほとんどです。
あれこれ書くよりも、
参加者の方からいただいた感想がすべてを物語っているので、
いくつか抜粋して掲載します。


絵本を作るときは読む人にどう伝わるかとか、
何を伝えたいかを考えて描いていくものだと思ってました。
そういう絵本もあるかもしれないけど、
自分の本能というか、紙を選ぶにしても何が好きで、
道を歩いてたらこうなったらいいなぁとか、
自分のココロの中にあるものを引っ張りだしてきて、
それを表現する絵本もあるんだと感動しました。
そういう気持ちいいことをしてるうちに、
悩んでることが見えてきたり、その答えがなんとなくわかったり、
他の人に伝えられるようになるような気がします。
カオリンが言っていた小さな芽が私も少し出たかなと思いますo(^-^)o



一番最初に伝えるべきことは「楽しかった」です。
絵本は読むものとして楽しんでいましたが、
お話つくってみたいなーなんてフト思ったことはあります。
そんな小さな思いが実現する…
これはもはや小さな奇跡かもしれません。
そんな場に感謝。そして出会いに感謝。
カオリンの「絵本体質」って言葉に共感できました。
何かを始める時って頭であれこれ考えてしまう。
それよりまず手を動かすこと、始めることの方が
実は大切なのかもしれません。



最初の「切って貼る」が一番衝撃的だったのですが、
好きな素材を探したり、切ったりやりたい放題でとても贅沢でした。
迷いつついざ貼ってみたら「次に貼る物はこれしかない！」と導かれ、
自分の好きなものが浮かび上がりました。
最初に絵が描けなくても安心できて、
その後も各々のてがかりを頼りに熱中し、遊び方を発見できました。


今回、お仕事等で参加できなかった方も
結構いてはったので、
また年が明けたら開催したいなと思います。
お楽しみに。
絶対参加したい！という方がいはりましたら
是非、ご一報ください〜